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行ったつもりでローカル飯

その土地の名産・特産を活用し、昔から親しまれている郷土料理。
今回はそんな郷土料理をおいしそうなイラストと簡単なレシピと一緒にご紹介。
その土地に行ったつもりで楽しんでみてはいかがでしょうか。

秋田県の郷土料理の代表格「きりたんぽ鍋」。大館市や鹿角市など県北部が発祥といわれ、ご飯を串に巻き付けて焼き上げたきりたんぽを、鶏肉、野菜、きのこなどと一緒に比内地鶏のガラでとった鍋つゆに入れていただきます。

 

味の決め手は鶏。一般的な鶏でもおいしいですが、できれば比内地鶏にこだわりたい!ほかの具材はねぎ、ささがきごぼう、きのこ、せりがあれば十分。

いかにんじんは、細切りにしたスルメとにんじんを、醤油や日本酒、みりんなどで味つけした福島県中通り北部の郷土料理。元々はお正月の保存食でしたが、今では一年を通し、おかずやおつまみとして県民に親しまれています。

 

にんじんとスルメの胴体を細切りにし、醤油、酒、みりんと一緒に密閉袋に入れて全体がよく混ざるようもんだら、袋ごと冷蔵庫に1日~2日置いて出来上がり!

会津地方の郷土料理のこづゆは、ホタテ貝柱の出汁に、豆麩、野菜、きのこ、など7~9種の縁起が良いとされる「奇数」の具材が入ったお吸いもの。会津藩の武家料理や庶民のごちそうとして広まり、現在も正月や冠婚葬祭などの特別な日には欠かせません。

 

家庭での出汁とりや多くの具材の準備がどうしても大変な場合、通販サイトなどの基本的な材料をパックした「こづゆセット」ならカンタンです!

ちたけうどんは、雑木林に自生するチチタケというきのこが入ったつゆが特徴。栃木ではチチタケをちたけと呼んでいます。ちたけとなすを醤油、みりん、砂糖で味つけした汁は、ちたけとなすの相性抜群です。

 

汁の作り方は、ちたけを多めの油でよく炒め、そこにタテ切りにしたなすを入れて再び炒めます。しんなりしたら水を入れ、醤油、みりん、砂糖で味を調えます。

中国から日本に伝わったゆばは、僧によって関西から全国に広まりました。天平神護2年(西暦766年)には勝道上人により日光東照宮内の輪王寺にも伝わり、今では日光の名物になりました。

 

おすすめは野菜と湯波の含め煮。白だしなど淡い色合いで野菜はしっかり味つけし、湯波を付け合わせるだけで上品な一皿に。

栃木県を中心とした北関東の郷土料理。正月料理の残りの塩鮭の頭、節分にまいた残りのいり大豆、粗くおろした大根とにんじん、油揚げ、酒かすなどを、酢や砂糖、しょうゆなどで味つけして煮込んだものです。

 

鮭の水煮缶と大豆の水煮を使うと便利。鮭の臭みが苦手な人は、煮込む際に少々酒を入れて。お好みで味噌を加えてもおいしい。

ポッポ焼きは、新潟の縁日でよく見られる黒砂糖と小麦粉を混ぜて細長く焼き上げたお菓子でモチモチとした食感がやみつきに。明治終期ごろ、新発田市で焼きねり菓子として考案されたものが発祥と言われています。

 

黒砂糖とお湯をボウルに入れて泡立て器でよく混ぜ、ホットケーキミックスを加え再び混ぜます。卵焼き用フライパンなどで焼いて、細く切って召し上がれ。

キャベツともやしが入った太麺のソース焼きそばの上に、トマトベースのミートソースをかけた、古くから新潟県民に親しまれているB級グルメ。たっぷりのミートソースと太麺の相性が抜群です。

 

まずはキャベツともやしを入れた薄味の焼きそばを用意。麺は太麺がおすすめ!かけるミートソースにはトマトペーストを加えると、さらに本格的に。

新潟市中央区で店舗を構える鳥専門店「せきとり」が半身揚げの元祖。戦前から養鶏場を営んでいた「せきとり」が昭和34年に屋台にて提供したカレー味の半身揚げが大ヒット。次第に新潟県民のソウルフードとして定着しました。

 

鶏の半身が手に入らない場合は、骨付きもも肉や唐揚げ用のもも肉でもOK!唐揚げを作る要領で、揚げる前の衣にカレー粉を混ぜるのがポイントです。

おやきは長野県を代表する郷土食のひとつ。小麦や雑穀、そば、米などの粉を水で溶いて練った生地に野菜などの調理した具材を包み、焼いたり、蒸したりしたもの。その歴史は古く、縄文時代には原型が作られていました。

 

作り方や具材などのバリエーションが豊富で、オーソドックスな野沢菜、なす、切り干し大根などのほか、あんこ入りのさつまいもやカレーなども。

辛味大根をすりおろしてしぼった汁に、味噌を溶かして薬味を加え、ゆでたてのうどんをつけて食べる長野の郷土料理。つけ汁ではなく大根のしぼり汁を使うのが特徴で、名の由来はここからきています。

 

大根をしぼった汁にスプーン山盛り一杯程度の味噌を溶かし、花かつおときざみねぎを加えて完成。うどんは乾麺がおすすめ。冷水で締めても、釜揚げでも◎。

あんかけ焼きそばは、東信・北信地方のご当地グルメ。そのルーツは大正13年に長野市の権堂で創業した福昇亭という中華料理店。信州の食材や嗜好に合わせ、創意工夫の末に独特なあんかけ焼きそばの食文化が誕生しました。

 

特徴は、酢で溶いたからしを甘めのあんにかけて混ぜるところ。自宅で甘めのあんかけ焼きそばを作り、酢で溶いたからしを混ぜて長野風に。

ダムカレーは、主にダムをモチーフにお皿の上でカレーソースをごはんでせき止めダム機能を表現したカレーライス。黒部ダムへ向かう入口の長野県大町市を中心に、十数店舗で黒部ダムカレーを提供しています。

 

日本ダムカレー協会のサイトでは、全国各地のダムカレーを紹介しています。工法もさまざま。ごはんでお好みのダムを施工してみては?

全国のこんにゃく芋の90%以上が群馬県で生産され、その生産量は約5~6 万トン。群馬で盛んに生産されるようになったのは、水はけのよい土壌と恵まれた気候がこんにゃく芋の生産条件が適していたためといわれています。

 

こんにゃく芋を入手して、生芋から手作りこんにゃくに挑戦してみませんか。手作りのこんにゃくは、柔らかくて味染みも良く格別のおいしさです。

群馬が誇るソウルフード「鳥めし弁当」は、白いごはんの上に醤油ベースのタレがからんだ薄切りの鶏肉を敷き詰めたシンプルなお弁当。甘すぎずコクのあるタレがからむお肉はもちろん、タレの染みたごはんも絶品です。

 

鶏の胸肉やもも肉を甘辛いタレで調理し、お弁当箱にごはんと一緒に敷き詰めて鳥めし弁当風に。日々のお弁当や家でのランチにもぴったりです。

群馬のご当地パン・みそパンは、1972年に沼田市の「フリアンパン洋菓子店」が焼きまんじゅうをヒントにパンにみそを塗って販売したのが発祥。その評判が広まり、県内いたるところのパン屋で販売されるようになりました。

 

みそペーストの作り方は、お好みの分量の味噌、砂糖、みりんを耐熱容器に入れて混ぜ、電子レンジ500Wで30秒弱。柔らかいコッペパンに塗れば出来上がり。

群馬県渋川市の名物の水沢うどんは、粉、水、塩の3つの材料のみで作るツルッとした食感の麺が特徴。渋川市に建つ「水澤寺」の周辺が発祥で、参拝する人々のおなかを満たす目的から提供が始められたといわれています。

 

伝統の製法で作られたものだけが水沢うどんと名乗れるため、家庭で作るのは難しいですが、お取り寄せして味わって。ざるか、つけでどうぞ。

人口あたりのパスタ店が全国的にも多いことからパスタの町といわれる高崎市。1968年創業の老舗イタリアン「シャンゴ」で人気なのが「シャンゴ風スパゲティ」。麺に揚げたてロースカツと濃厚ミートソースがのっています。

 

家庭で再現する場合は市販のミートソースが便利。炒め玉ねぎやビーフシチューのルウを加えて、麺に乗せた揚げたてのロースカツにかければ出来上がり!

えびしは、刻んだ柚子の皮や木の実などを混ぜ込んだ秩父地方に伝わるお菓子。元々は戦国時代の保存食で、終戦ごろまでは結婚式のお膳を飾っていました。抽餅子(ゆべし)が、なまってえびしになったと言われています。

 

くるみと落花生を粗く刻み、柚子の皮と紅しょうがはみじん切りにし、小麦粉、砂糖、ごま、酒、しょうゆと適量の水で練り、俵型に丸め20~25分間蒸しましょう。

なめろうは、千葉県房総半島沿岸部に古くから伝わる郷土料理。上総・安房の漁師が獲れたての鮮魚を不安定な船上で調理するために考えられました。醤油ではなく、みそを入れたのは船上では醤油がこぼれてしまうためとか。

 

作り方は、アジにみそ、ねぎ、しょうがのみじん切りなどを混ぜて、粘りが出るまでたたきます。保存は利かないので調理後は新鮮なうちにいただきましょう。

そぼろ納豆は、刻んだ割り干し大根を納豆と混ぜ合わせる県央地域で食べられる伝統食。糸引きが良くない納豆ができた際に、各家庭で保存食としてつくっていた寒干し大根を混ぜて塩漬けにしたのがはじまりといわれています。

 

作る手順は簡単で、割り干し大根を水で戻した後、食べやすい大きさに切り、納豆と合わせた後、醤油と一緒に和え、冷蔵庫で1カ月ほど寝かせるだけ。

三浦大根は、神奈川の三浦半島で大正時代から栽培されてきた大型の白首大根です。辛味が強く、肉質は柔らかく緻密で煮崩れしにくいため、おでんやぶり大根などの煮物に最適で、刺身のつまとしても重宝されています。

 

三浦大根はおでんに最適。大根の皮をむいて下茹でして洗っておき、鍋の出汁に大根と下ごしらえした具を入れたら、大根が柔らかくなるまで煮ましょう。

なすのたたきは、神奈川県三浦半島に伝わる郷土料理です。「たたき」というとカツオなどの魚料理を連想しますが、丸ごと焼いて皮をむいたなすは、まるで魚や肉のよう。しょうがにねぎ、醤油の香りが食欲をそそります。

 

なすを丸ごと焼いて、皮やヘタを取ってまな板の上でたたき、ねぎのみじん切り、しょうがに味噌を少々加え、包丁を使って混ぜます。食べるときには醤油を。

べっこうは、伊豆諸島の郷土料理。唐辛子醤油につけた魚の切り身が、つややかなべっこう色になるためそう呼ばれるように。離島という環境のなかで考え出した保存食で、その味は代々受け継がれ、家庭やお店で異なります。

 

作り方は簡単で、魚の切り身を唐辛子醤油に漬けるだけ。唐辛子醤油は、醤油にお好みの量の青唐辛子をそのまま入れて2週間ほど寝かせれば完成です。

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